東大門と南大門は、ガイドブックにも載っている有名な観光名所です。

そのため、初めてソウルに行く人は、東大門や南大門に行くことも多いでしょう。

ところで、これらには「東や南」という言葉があるように、東西南北の4つの門が存在します。

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4つの大門の現状は?

ソウルはかつて、城壁に囲まれた都市で、その城壁には「出入り口」となる門がいくつかありました。

その門の中でも、東西南北に位置する門が4大門と呼ばれます。

4つのうち、東大門=興仁之門(フインジムン)と南大門=崇礼門(スンネムン)は、気軽に見ることが可能です。

 

今回見学したのは、北の大門である粛清門(スクチョンムン)です。

ちなみに西大門=敦義門(トニムン)は、旧日本軍時代に取り壊されています。

北大門はかつて閉鎖されていた

北大門は北岳山(プガクサン)と呼ばれる山の中にあります。

この山に沿うように城壁が築かれていて、北の門は山頂のやや右に位置しています。

ところで、この北の門はずっと閉鎖されていました。

理由はこの山が、青瓦台(韓国の大統領官邸)のすぐ裏にあるからです。

 

実は1968年に、この山まで北朝鮮の工作員が侵入して来るという事件がありました。

当時の韓国の大統領、朴正煕(パク・チョンヒ)を暗殺するためです。

 

事件は未遂で終わりましたが、これに対して韓国も報復のために、金日成の暗殺部隊を作ります。

それがシルミド部隊(684特殊部隊)です。

シルミド部隊は映画にもなったので、詳しくは映画を見てください。

 

北大門だけは簡単には行けない

事件のせいで北大門は、一般人がずっと近づくことはできませんでした。

しかし、2006年から北岳山(プガクサン)の閉鎖が解禁され、一般人の登山も可能になりました。

ということで、僕も早速行ってきました。

 

北岳山は、高さ342mと簡単に登れる山で、登山客もいっぱいいます。

今回は地下鉄4号線の北城台入口駅から向かいました。

 

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駅から10分くらい歩くと、こんな城壁が見えてきます。

ここからは、ほぼ城壁沿いに行けばいいので、迷うことはありません。

 

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これは城壁の外側ですが、内側には韓国軍の兵士がいます。

城壁の上には対空機関砲(ヘリや飛行機を撃ち落とす機関銃)の砲身が見えます。

 

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コースが城壁の内側に切り替わり、しばらく歩くとこんな看板と案内所があります。

ここからは許可証をもらっての通行になります。

許可証を受け取るには、申請書に名前・住所などを記入します。

 

この時、身分証(パスポートなど)を点検されます。

後ろの壁には「ここから先は軍の作戦地域内で指定された経路を外れた場合、武力行使も辞さない」との警告が書かれています。

怖いですね・・・

 

撮影禁止の方角に携帯を向けてはいけない

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写真を撮ってもいい場所や方向も決まっていて、禁止区域にカメラを向けただけで「そこは撮影禁止だ!」とすぐさま警告が飛んできます。

団体の登山客のオジサンが城壁沿いの施設にうっかり近づき「おい、おっさん!そこに近づくな」と、すごい剣幕で怒鳴られていました。

 

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さらに歩くと、いよいよ北大門とのご対面。

この門では、銃を持った兵士も見張っています。

 

カメラの方向には気を使わないとすぐに兵隊がすぐさま飛んできます。

山頂はここからもう少し上って行きます。

山頂でも 見晴らしのいい「一番撮りたい方向」は全て禁止なので、ちょっと味気ない気もします。

 

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下山すると彰義門(チャンイムン)が出迎えてくれます。

これも城壁の門の一つで、他にも何か所かあります。

東西南北の大門を含め、すべての城門が現存しているわけではありません。

ここから15分くらい歩くと大統領官邸です。

 

大統領官邸の周りでも写真撮影には気を付けよう

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最後に青瓦台の写真を撮って帰ってきました。

写真は正門で、付近は制服警官や私服警官がうじゃうじゃしてます。

実はこの時、私服警官に注意されました!

 

青瓦台の周りでも、撮影してはいけないものや方向があるようです。

知らずに撮影禁止区域にカメラを向けていたなんて可能性もあるので、気をつけましょう。

まあ注意されても、ちゃんと指示に従えば問題はないです。

 

この日はのんびり歩いて3時間半くらいのコースでした。

ソウルに住んでいる人は一度は足を運んでみましょう。

しかし「粛清門」とは、名前が物騒な気がします。